茶葉

台湾旅行でお土産に茶葉を買おう

僕は中国に行く度にその土地でポピュラーなお茶を購入し、帰国後もそのお茶を飲むことで中国に想いを馳せる。

今回、8月の連休を利用し行ったのは台湾の南部の都市、高雄である。六合夜市の付近に複数のお茶屋さんが立地する道がある。そこでお茶屋さんをはしごし、今回も茶菜を入手することができた。

個人のお店で茶葉を買うのがおすすめ

中国で(今回は台湾なのだが)茶葉を買うときはスーパーで買うのではなく、個人でやっているようなお茶屋さんをおすすめする。スーパーで買うのは観光客にとってハードルが低く、ほぼ日本での買い物と差がない。しかし、敢えて難易度が高い個人のお茶屋さんで買うことをおすすめする理由は買い物に物語が生まれるからである。
例えば、茶葉の入った鉄の缶を眺めていると「試飲するか」などの声を掛けてくれたり、「茶葉は標高が高ければ高い程、品質が良い」などの話を聞かせてくれたりもするからである。

お茶屋さんの話には中国茶が好きになる魔法が入っている。中国語が話せないと駄目なのではないかとお考えの皆さん。台湾だと日本語でも通じる店があります。そしておじいちゃんおばあちゃんだとなお、日本によって統治され、日本の学校に通っていたなどの背景により、ナチュラな日本語を話せてくれたり、親日家だったりもする。とてもフレンドリー。

錦華茶葉行に行ってみた

今回は老夫婦が営むお茶屋さんの話をしようと思う。
六号夜市の近くの茶葉屋が3軒程集まっている道がある。その一角に一軒のお茶屋「錦華茶葉行」がある。
中はおじいちゃんがお茶を入れる為のカウンター、カウンターの奥には茶葉を入れる為の大きな鉄の缶が並べてある。カウンターを挟んで反対側には商品の茶葉、これは真空パックで鮮度を保てるようになっている茶葉が置いてある。

一緒に行った友人と店内を見渡していると、「お茶を飲みますか」と日本語で話しかけてくれた。日本語で話しているのを聞いて、日本人だと気付いたのだろう。僕らは是非飲みたいということを伝え、椅子に座った。椅子に座ってお湯が沸くのを待っているとおばあちゃんも出てきた。とても仲が良さそうだ。

おばあちゃんは台湾の地図を取り出し、茶葉の産地や標高が高い程高級な茶葉が獲れると日本語で教えてくれた。
僕が「日本語上手いですね」と言うと夫婦に伝えると、日本の学校に通ってたからと言う。やりとりをしていて日本の観光客にとても慣れていると魅力技研は感じた。

試飲して茶葉を選ぶ

お湯が沸き、おじいちゃんがお茶をいれる。茶葉の量は何g使うなども教えてくれた。今回いれてくれたのは阿里山の烏龍茶。試飲をすると、美味しい。いわゆる日本で親しまれている茶色い烏龍茶とは全く異なるものであった。
抽出された液体の色は青みの強い黄緑、香りはフルーティー、味に苦味はなく鋭い青っぽい、若い花のような味。花を食べたことはないけど。この鮮やかな香りと味が口の中、鼻腔の中に広がる。購入決定。

おじいちゃんも一緒にお茶を楽しんでいる。ズズッヒュー。おじいちゃんは何やら口の中で舌を使ってお茶を暴れさせるかの様な飲み方をする。魅力技研も真似をしてみる。ズズッヒュー。ゴクリ。なるほど。お茶を口の中で動かすことにより、更に香りが楽しめるのか。ずっとこの飲み方をしている訳ではないようだ。少ししたらいわゆる普通の飲み方に変わった。

とてもゆっくりと時間が流れている、そんな空間。3煎目を飲み干した後、後ろの棚を物色し、試飲した茶葉を1つ、そしてもう1つ試飲したものよりも更に標高が高い茶葉を購入した。
真空パックになっているからスーツケースの中に入れ易く、家で飲む分には困らない。
お茶を入れる包装の為の缶は必要か否か聞かれた。荷物を減らしたくて断った。おじいちゃんとおばあちゃんと写真を撮って、お礼を言って店を後にした。

中国や台湾に行った時、お茶屋さんは観光地の1つにカウントしていいと思う。